忘れられない出逢い(第八話)

2015.9.24|恋愛小説

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『また同じメンバーで飲めたらいいね!』
と幹事の初恋男子が締めの挨拶をしました。

私は彼の連絡先を知りたくてたまりませんでした。
ですが駅までの道のり、誰も連絡先のことを言いださないのです。
だから私も言い出せず・・・すぐに駅についてしまいました。

ターミナル駅なので、みんなバラバラに帰っていきます。
JR線もいれば、地下鉄もいます。
私は私鉄だったのですが、なんと彼も一緒だったのです。
反対方向ではありましたが、一緒の路線です。
本当に運命なのでは?と舞い上がってしまいました。

『反対だけど同じ路線だね。近いね』
とにっこり笑った彼に心臓はバクバクです。
しかも車両故障でしばらく電車が動かないそうです。
彼は
『ついてないねー』
なんて言っていましたが、私はラッキーです。
今日で運気を使い果たしたんじゃ?と思い、
明日からが怖くなりました。

そこでいろいろと話をしました。
いろいろと言っても完全に世間話ですけど。
どこ出身?
休みの日は何してるの?
などなど、内容はあってないようなものです。
それでも私には最高に幸せな時間でした。

そして、『一目ぼれって本当にあるんだな』としみじみ感じていました。

車両事故から復旧のアナウンスが構内に響き渡ります。
私は残念そうな顔をしないようにすることで精いっぱいでした。

そしてなんと彼の方から連絡先を聞いてきたのです。
もう信じられない気持ちでした。
『いいんですか!?』
と盛大にうろたえてしまい、彼は
『どうしたの(笑)それはこっちのセリフだよ』
と笑顔で返してくれました。
やっぱり笑顔にキュンとします。

第九話に続く。

 



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